天気予報がはずれるわけ その2

梅雨は波がないのでなく予測出来にくいのだ

風向きを決める前線が梅雨前線帯は複雑だから風が読めないので結果波もはずす。

通常の低気圧は冷たい空気(北西風)と暖かい空気(南西風)の境目が前線となるが、梅雨前線帯の場合、それとは別にもう一本「水蒸気前線」がある。

南西海上から暖かく湿った空気(南西風)が流れ込んで(これが大雨のもとだが)、比較的乾いた空気との間で出来る前線。

構造上、梅雨前線は停滞前線化していて(停滞というくらいだから風がつりあっていて波が立ちにくいが)その南側から水蒸気前線が近づき雨が降り、更に南西風が強くなり停滞前線と水蒸気前線が一つにまとまれば停滞前線上に低気圧が発生し南岸低気圧化するので波が出る。

二つの前線のメカニズムが未だ予測しにくい。

ザックリ言えば梅雨の時は停滞前線の北側の北東風からの弱い東ウネリを東北エリアに期待するか、水蒸気前線接近で南岸低気圧が生まれるのを待つしかない。

梅雨の時期は波がないと言うより、実は小まめに波チェックしている人こそ有利で空いている波にありつける。