波の変形②屈折波
岬で波が立ちやすいのは波が屈折しているから
波は沖から進んでくる時に海底の影響を受け易い。
特に顕著に海底の影響を受けるのが波に波長の半分程度の水深からといわれている。
日本では波乗りに適した波の波長は大体100m前後なので水深50mあたりから徐々に海底の形状がウネリに変化をつける。
基本的な特徴として波は深い所を進む時は速く、浅い所を進む時は遅くなる。
沖からウネリが進んできたとしよう。
だんだんポイントに近づくにつれて浅くなってゆくのでウネリを真横から見るとボトムは浅く、トップは深いのでボトムではブレーキがかかりトップは速度が速いままの為に前を行くボトムに追いつこうとする…これがサイズアップする瞬間だ。
さて海底というのは均一に浅くなっているのではない。
一部分だけ浅かったらどうなるか、今度はウネリを真上から見てみよう…浅い所は遅くなり、深い所はそのままの速度なので、波はへの字に曲がる事になる(鎌倉七里ガ浜にはへの字という名前のポイントもある)。
これを屈折波と呼ぶ。
ちょうどへの字に曲がった頂点の部分は両側からウネリが収束しサイズアップにつながるのだ。
岬の周りでもこの現象が見られる。