波が出ない 梅雨の前線ブロック

「前線ブロック」という概念がなかった気象庁

2018年梅雨時、台風5号が北上した。

太平洋高気圧が真夏のような強さで日本列島を覆い切れていないので秋台風のストライクコースで太平洋側はサイズアップに期待がかかるが風がずっと北~北東で気温が低い。

オフショアだが全然ウネリが入ってこない。

台風5号と日本の南岸の間に梅雨前線があり、サーファーがよく言う所謂「前線ブロック」。

ちょうどそのタイミング2018年6月10日に気象庁地球環境・海洋部・海洋気象情報室の方とお話しした折、「前線ブロック」について質問したところ、「気象庁では前線ブロックなる現象で波が減衰するとは把握していない」…つまり「前線ブロック」なんて言葉知らない!とのこと。

数値波浪モデルで波の計算をコンピュータにさせる時は風データも加えるので、「梅雨前線の北側の北東風成分は加味されるのでそれで南~南西ウネリは押さえられるのではないか」との事。

でも梅雨前線の南側は南西風なのでウネリを後押しする成分もある筈だし、そもそもサーファーなら台風接近でもサイズアップせず、前線(が切れたり消えたりして)ブロックがなくなった瞬間どーっとサイズアップしてクローズする経験をしたことがある筈。

前線ブロックって我々だけの言葉のようだが、確かに存在は体感している…よね?