風の吹くわけ
気圧と気温と太陽放射がお互い影響し合いながら風の駆動力となる
風が吹かないとそもそも波は立たない。そもそも気圧の高い方から低い方に空気の塊は移動する…それが風。気圧配置だけでなくここに太陽放射による気温上昇も関係するので厄介だ。風が読めるかがサーファーの第一歩かもしれない。
波長が長く波乗りに向いているウネリは吹送距離(風が吹いている距離)と吹送時間(風が吹いている時間)が長くないと生まれない。波長が長い波はいわゆるボードを押してくれる波
そんなウネリは気圧配置で吹く風で生まれる、遠くからやってくる波。代表的なものが台風のウネリだ。台風の中心付近の暴風で大荒れした海域からやってくるギフト、台風が近づきすぎると生まれたての風波はジャンクでクローズアウトするからあくまでも台風は遠くに有ってほしい。
波長が長いそうしたウネリは遠くまで届くのでポイントでは全然違う天気なわけでオフショアの場合は面ツルもあり。ウネリの波長の長さは大体7秒以上で台風の場合は10秒を超えるから気象庁HPでデータを確認すれば、「あ‼これは台風のウネリだったんだ」と気づくことができる。
気温差で吹く風で波が立つ場合もある。
西高東低の冬型気圧配置なのにただ北風にならず西がらみになるのは気温が原因。
寒気が大陸から南下して、海側の暖かい空気との間で西風が強く吹くと、風波サイズアップするがまだ面が悪い。風波は近くの風で一時的に生まれる波長の短い波で、入るべきか悩む波。こんな時は風をかわすか温度差が解消されて風が弱まるのを待つかだ。吹総距離か吹送時間のどちらかでもが長ければ風波がウネリに成長する場合もあるからだ。
また、太陽放射で吹く風は夕方が狙い目。
真夏の朝からガンガン陽射しがある時は内陸部で昇温して上昇流が出来るのでそこに海風が吹き込む為の「ど」オンショアでサイスアップする。ただし面は間違いなく悪い。面が悪いのはウネリの進行方向と同じ向きに風が吹くので後から押されて波がつぶれてジャンクになるから。
波長が極めて短い風波なので長持ちしないので出来そうなサイズなら面が悪くてもあるうちに入るべしが夕方の風波サイズアップと心得よう。