気圧配置のパターン 秋雨前線型
波を打ち消す前線ブロックはさほど気にしなくてよい
3日以上降る雨を「霖(りん)」と呼ぶ。秋雨前線が停滞するこの季節を秋霖(しゅうりん)、秋の長雨の始まりだ。
日本列島に前線が停滞する天気図、一見すると梅雨前線と変わらないようだが 微妙に違う秋の気圧配置。秋雨前線は北側の秋の乾燥した気団(空気の塊)と南側の暖かく湿った夏の気団の押し合いの結果生まれる。
原理はそれだけで梅雨前線の時のように前線の南側の西日本にモンスーン(インドからの南西季節風)が流入して大雨とはならないし前線の北側では弱北東風で風波は期待できない。つまり激しくないシトシト降る雨が特徴の秋雨前線は風が強烈にぶつかり合ってるわけではないので海上に前線があってもウネリを打ち消す力は弱い。
サイズアップは南から台風が接近する場合で台風の周りの暖湿気流に前線が刺激されてシトシト雨から一転してザーザー雨に変わるまでは前線を越えてウネリは比較的入りやすい。また台風が更に北上し秋雨前線と一体化して前線を伴った温帯低気圧になると吹き返しの北よりの風で日本海側でもサイズアップ、太平洋側は前線通過後は面がクリーンになる。