台風の話その7
台風の目が無くなってきたら熱帯低気圧化を疑う
台風だと天気予報で取り上げるが熱帯低気圧(熱低)になった瞬間から格下げされあまり取り沙汰されなくなる。
台風は熱帯地方のエネルギーを高緯度(北部)へ輸送する役割があるが進んでゆく過程で熱低に戻る場合がある。台風はもともとは積乱雲がぶつかり合って塊となり熱低になる所から始まるので言わば卵に戻る現象。
台風と熱低の違いは風速のみでその分かれ目は風速17.2m/s。これ以上なら台風、未満なら熱低となる。
風が弱まるので当然波にも影響しサイズダウン傾向となってしまうが全ての鍵は台風の足元。台風のエネルギーは暖かく湿った空気なので暖かい海の上でないとエネルギー補給源が絶たれる形となる。台風が上陸してしまうか位置する海面水温が26℃を下回ると力は弱まる一方となる。南の海上であっても別の台風が通過した直後などは海面が前の台風の風でかき混ぜられているので水温が意外と低く後ろを追う二つ目の台風が熱低に変わってしまうことも多い。
雲の画像があれば目に注目!風が弱まると目がぼんやり開き気味になる。海面水温が低めならさらに熱低化しやすい。