雲と波 波状雲
空で波が立っているような雲
波なんて全く無い日、空を見上げて波を占おう。
海面はフラットでも空の雲がコーデュロイ上に縞模様の波だっているような状況に無いだろうか?これを波状雲と呼ぶ空の波だ。
何本もの線上の雲が連なっている様はまさにセットの波が入った時の海面の模様と似ている筈。
この空の波は天気が崩れてくる予兆なので数日後にサイズアップするかもと期待を寄せたい。
波状雲が出来る原理は海の波とはずいぶん違う。
そもそも雲が出来るのは気塊(空気の塊)が上昇して空気が冷やされると、空気中の水蒸気が凝結(水滴になる)して霧状になったもの。
また雲の無いところとは水蒸気が全く無い乾燥域か、気塊が下降して温まり、雲(霧状の水滴)が水蒸気に戻って透明になってしまった部分。
上昇すると雲になり、下降すると雲が消えるの原理。
波状雲の雲のある所は上昇流、無いところは下降流と考えれば、波状雲を真横からも入れば空気の流れは凸凹の波を打っている事になる。
そう上空の空気の流れが速すぎて空気がまっすぐ吹かずぶるぶると上下に蛇行している時に波状雲は出来る。
風が速まっているとは違う温度の空気がそこでぶつかり合っている時に起きるから、天気は悪くなるのではと予想が立つのだ。