環境と波 寒暖の差が大きい春

温暖化?と疑いたくなるような寒い春。その時波は?

「鎌倉を驚かしたる余寒あり」とは 高浜虚子の俳句。

春なのに寒の戻りが強烈でビックリだという句。

そもそも寒の戻りとは北半球の場合、北極の上空が関係する。

北極の空は基本的に低気圧の傾向が強く、周りから冷たい空気が集まり上昇すべく塊になっているのだが時としてこの低気圧が弱まるまたは高気圧に変わり、集まっていた冷たい空気を放出する場合がある。

この繰り返しを専門的には「北極振動」と呼ぶ。

寒気蓄積型が寒気放出型になと日本まで寒気が流れ込む…これが寒の戻り、余寒。

但し近年はここに温暖化の影響が加わり状況が複雑になってきている。

エルニーニョ現象が起きた場合、北極とは関係なく赤道付近の海面は高温が続いているのだ。

北極振動寒気放出型の冷たい空気が北の上層からやってきて、エルニーニョ現象海面高温の暖かい空気が南の下層にあるとすると、強烈な寒暖の差が大荒れを生む。

温度差が大きければかき混ぜようという作用で風が吹く…これが波を生む。

エルニーニョの暖気と北極振動の寒気がせめぎ合う激しい気象が波には恵まれる「温暖化の春」。