サーファー流天気図の見方 梅雨前線は風でなく湿度集中帯である

梅雨に波がないのは前線を読み違えているから

梅雨前線を天気図で見つけることは簡単。

ゴールデンウィークが終わる辺りから沖縄付近に出来る、上向きの赤半円と下向きの青三角が交互に線上に連なることで停滞している意味を表す記号…これが梅雨前線。

この前線の上(北)側がややひんやりした春の空気、下(南)側が暑い夏の空気。

梅雨の時期でない通常の天気図に描かれるような前線は気温のコントラストのある所に気象庁予報官が引く。

気温差があって空気がぶつかっているとはつまり風が変わる所。

風は波を生むから波乗りをする上ではとても大事な情報。

それに比べて梅雨の時期の前線は気温のコントラストでなく、湿度が集中している所に見当をつけて気象庁予報官が引く。

つまり「ここ雨の素となる水蒸気が多いので大雨注意」の意味。

風ではないので波と関係が薄いのだ。

大体梅雨前線の北側は北東風で南側は南西風だが強さは計り知れないので波の予想が立たない。

更に梅雨前線は南側からのウネリをブロックしてしまうので台風が梅雨前線の南に出来ても波の反応は弱いから、もう北東ウネリ頼りとなる。

あるいは梅雨前線が「への字」に折れ曲がって低気圧が生まれた時こそ風が明瞭に吹きサイズアップする兆しともいえる。