環境と波 猛暑2013夏のまとめ

インドネシアの方が涼しかった…2013年夏

広い範囲で猛暑となり、局地的に大雨や少雨になった2013年の夏(6~8月)を気象庁異常気象分析検討会は「異常気象」と位置づけた…あれから10年余りたった今 異常が続きこれが正常化しつつあるという異常。

2013年夏を振り返れば、全国927観測点の125地点で最高気温記録を更新、18地点でタイ記録。

始まりは5月24日大分県日田市でこの年初の猛暑日。

7月9日には甲州市で39℃、8月10日には甲府市と高知県四万十市で40.7℃、8月12日には四万十市で国内観測史上最高気温41℃(6年ぶり更新)が観測された。

最低気温の記録は1902年1月25日北海道の上川測候所(現旭川地方気象台)の氷点下41℃だからどちらも41℃と自然のバランス対象性を感じた。

猛暑で溜め込んだ水蒸気で8月24日は島根県西部で特別警報(50年に一回級)相当の大雨となった。

波はといえば、風が弱かったのが特徴で夕方の風波サイズアップはほとんど見込めなかった代わりに風が弱い午前中はウネリの元さえあれば質の高い波にありつけた。いわゆる周期の長い波が南洋の熱帯性低気圧から供給されたわけ。

風が弱い原因は太平洋高気圧のさらに上の階層にあるチベット高気圧が猛烈に強かったから。ただ2024年現在、チベット高気圧の力を借りなくても余裕で猛暑になる大気の構造で気象解析しても面白みに欠けるのが正直な感想。

ちょうど日田市で猛暑日を観測した5月24日の前日、あの三浦雄一郎氏(80)がエベレスト登頂を成功させている!地球はつながっている!そうチベット地方の山々は晴れて登山日和だったのだ。チベット高気圧が強い場合の恩恵である。2024年現在はチョモランマ登山の計画もたてにくかろう