波の変形①回折波
波は障害物を時間をかけて回り込むので性質を理解して波を当てよう
南向きのPでも西風が吹き続きえるとウネリが入ってくる事がある。
これは初めは西風で西ウネリが卓越していても徐々にウネリが回り込む現象が起きているからで、このような波を回折波(カイセツハ)という。
沖合いに島があるような状況でも回折は起きる為に回り込んだ波が意外な方向からやってきて場合によっては逆方向のウネリになってブレイクする事がある。
ウネリの進行方向と真逆になる事は難しいが90度程度の方向転換ならば充分に回り込んだ波でサーフ可能。
ただし回り込むのにある程度の時間がかかるので例えば西風が半島に当たってその反対側のPへ回り込むのには半日~1日程度かかると考えよう。
また当然だが回り込む時はエネルギーをロスするのでサイズダウンはまぬがれない。
エネルギーロスしてサイズダウンということを考えれば、台風などで波が大き過ぎる場合は逆に落ち着いた回折波を湾の中で待てば形の良い波に出会える。
また強風による風波でジャンクな状態である場合、風が同じ方向に2日程吹き続けば回折波が起き障害物の反対側が風の影響がないのも見逃せない。