台風の話その2

動きが遅くなった時、台風は向きが変わる

台風が発生すると気になるのが進路。

大体の目安は東経130度北緯20度の点に南西方向からアプローチするかどうか。

日本の南に流れる黒潮に乗る事もあり、西から入るうねりの方がサイズアップは順調だ。

台風の役目は暖まり過ぎた熱帯の空気を北に運び温度のバランスを保つこと。

だから何もしなくても北に進路は取るが、東西の動きは上空五千mの風まかせ。

北緯20度までは貿易風で東よりの風、つまり西に向かう。

北緯30度辺りでは偏西風の西よりの風に押されて東に向かう。

貿易風から偏西風に乗り変わる所を転向点と呼び、その兆候は速度が遅くなるという事。

TVの天気予報で予報円が示されることがあるが、あれは円の中に台風の中心が進む確率72%と高精度。

予報円が遠くまで伸びなくなったらそろそろ向きが変わるとかんがえよう。

また上空の風の情報は一般ではなかなか手に入らないので一つの参考に太平洋高気圧に注目。

台風は天気図の1012hPaより中には入れないので高気圧のへりを回る進路となる事が多いからだ。