台風の話その4
台風の接近時、向かって左側のが波は高い
台風を上空から見ると北半球では反時計回り(南半球では時計回り)の回転となる。
気圧配置は天気図では均等に円形であるが風の分布は実は均等ではない。台風が進むのは上空の風に流されるからで台風のとき吹く風は台風自身の風と台風を押し流している風を足した(引いた)ものと考えられる。
仮に台風を真上から見たとき時計の文字盤に例えると、12時が進む方向ならば台風を押し流す風は6時の方向から吹いていることになる。反時計回りに台風の風は吹いているから押し流す風と合わせると3時の所が最も強い風となる。
帆船時代は台風に向かって左半分を危険半円とし航海を避け、また逆に9時の所は風が打ち消しあって比較的荒れていないので可航半円と呼んだ。
波は風が強くかつ長距離吹いたほうが高くなるので危険半円の中でもさらに後ろ側、3時から6時の所が最も荒れる。
サーフィンで知っておきたいのは台風が12時方向に進んでいる時は12時と1時の作る30度のなかに入っているPが最もウネリを拾いやすいということ。新聞の天気図に台風を見つけたら定規と分度器で線を引いてみよう。