天気の言い伝え その1
富士山がすっきり見えると天気は崩れる
湘南地方の漁師さんの言い伝えである。
天気は西から東に流れるので湘南より西にある富士山はこれからの雲行きを知る良い目標となる。富士山山頂に雲がかかっているいないはこの際関係なく、その途中の見通しが注目点となる。
普段は相模湾から富士山までは海沿いと言うこともあって湿気が多く、もやや雲が出やすい。したがって富士山を見ると途中に雲がかかっていたりして全景をはっきり見られないことが多いのだ。はっきり富士山が見えるときは正に風が強く、もやや雲を吹き飛ばしてしまっているからこのあと風が強い状態がこちらまで流れてくるぞという言い伝えである。
さてこの原理は波を知るにも効果的で岸から50kmほど離れた島がはっきり見えるような状態の時、ビーチは穏やかでも沖は風が強く途中のもやや雲を全部吹き飛ばしている大荒れと考えて間違いない。風があれば波は立つ筈、今度はどちら向きの風なのか天気図で確認、オンショアかサイドショアなら次の日のサイズアップに備えるべきだ。
普段の波チェックでも水平線に目をやって見通しが良ければ明日に期待である。