サーファー用の波予報モデル①
天気予報の波は海の深い所の波高の予測なので浅い所を予測出来ないか
天気予報で出てくる、気象庁の波浪モデルはどのくらい各Pの波を予測できているのか検証してみる。
集めたデータはI-92の観測値(ヒザとかコシとかの表現をcmに読み替えたもの)、伊豆大島の波浮港(南東向きの港)の実況値、気象庁波浪モデルの湘南予報値のそれぞれ2001年~2005年までの一日二回分。データの検証からスタートでまず伊豆大島実況値はどのくらい湘南予報値とあっているかの確認。この相関は高かった・・つまり気象庁の湘南予報値は大島の実況と似ているという事。
沖の予報はあっているのだ。では次にその湘南予報値と実際にI-92で波チェックされた鎌倉の観測値はどうかと言えば一気に相関が悪くなる。現在の気象庁の波浪予報モデルは浅瀬のサーファーの為と言うよりも沿岸漁業の船乗り用と考えたい。
この沿岸漁業用の波浪モデルをビーチ用に読替えられないだろうか?気象庁の波浪モデルが「深海波浪モデル」と言うなら浅瀬よりのサーファー向きの水深の浅い所でどう波が割れるかの「浅海波浪モデル」を構築してみようという試みを、気象業務支援センター内気象カレッジ内でスタートさせたこのシリーズ。乞うご期待。