台風の話その5

パッチリした目の台風は勢力も強い

なぜ台風には目が出来るのか?立体構造に秘密がある。

いわゆる普通の低気圧(温帯低気圧)は北西側の上空の冷たい空気と南東側の下層の暖かい空気が反時計回りに混ざり合う事で発生する。

上の冷たい空気がが下の暖かい空気にもぐり込むという立体的に見るとらせん構造となっている。台風は海面の暖かい空気がぶつかり合って雲になる事から始まる。雲が出来る時そこには熱が発生する為その周りをさらに暖め上昇気流を強めるので周りの暖かい空気はどんどん集まって上昇して雲になりさらに熱を発生して上昇気流は益々強くなる、これが台風の正体。

台風は北半球では反時計回りの為上昇流が起きればその周りの空気もどんどん反時計回りに吸い込まれて上昇しようとする。ここで台風が強ければ反時計回転も強いので遠心力が生まれ中に吸い込まれる空気を抑えてしまう。

この結果、上昇過程で出来た雲も遠心力に負けて中心部分には近づけなくなり何も無い部分、台風の目が出来る。

周りがどんなに風が強く大荒れでも目の中は静穏で晴れだがその後風向きは急変するので注意。