環境と波 冬になりきれない
中国大陸で低気圧マークがあるなんて真冬ではない!
気候変動は海面水温上昇に顕著に影響が出ている。
海面付近では元日に台風1号が発生した2019年冬、天気予報では基本的に地面付近の情報が中心なので公になりにくいが空の上層(1万m付近)でもジェット気流に特徴が出ている。
日本付近の中緯度上層では北極を中心とした寒気と赤道を中心とした暖気の境目で吹く西風が「偏西風」、特に日本付近は強く吹くので「ジェット気流」と呼ぶ。
真冬の最も寒気が強いとき日本列島のジェット気流は二本になるのがセオリーだ。
日本列島の北側にあるのが「寒帯前線ジェット気流」、南側には「亜熱帯ジェット気流」。
近年の気候変動でジェット気流が二本にならない真冬が散見されるようになってきた。
海の温度は台風の発生でわかるように上昇トレンドだから北極寒気の吹き出し、冷え込みが足りないようだ。
寒気が弱いと中国大陸で冬の高気圧が勢力を強めないので日本海側の風波サイズアップが弱いというかすぐ冬型が緩むのでタイミングが合えば日本海側はサイズはないが面ツルが多い筈。
中国大陸で低気圧が出来やすいので西進して日本海低気圧になる事が多いので太平洋側も南西風サイズアップだが南岸低気圧のウネリではないのであくまで風波止まり。