予報が変わるー気象庁が桜の開花予想をやめた

気象庁の本当の狙いとは?波浪予報は誰の為?

2010年の春から気象庁は54年間続けてきた桜の開花予想をやめると発表。

そのわけは「国として行うべき業務かどうか、これまでも随時検討してきた。

国と民間とで適切な役割分担をする環境が整った」というもの。

ポイントは「役割分担」という点。

実は1994年に気象予報士制度がスタートしたのも人命や財産に関るような防災情報は気象庁が担当し、明日雨かどうか等の一般気象情報は気象予報士に任せるという意味があった。

桜の開花予想が外れても人は死なないというわけだ。

波の予報はどうなるのか?気象庁のHPで得られる波浪の実況と予報は既に防災のジャンルに入っている。

天気予報などで発表される波の高さ(有義波高)は沖合い1~2kmで水深50mのあたりの情報。

これは正に漁業や航行する船舶の為のものであり、波乗りの為のものではない。

波乗りでも命は落とすことは充分あるが、最大公約数の関係で沖合いのデータなのだ。

桜がいつ咲くかも、明日傘がいるかも、どこでクリーンなウネリがヒットするかの波情報もそれぞれに気象庁が観測し予測した膨大なデータを利用して判断する民間(例えばこの波通)の腕次第という傾向は今後も更に強まるだろう。