リュウグウノツカイ捕獲その時波は?
深海生物の捕獲は海の上下動が起きている証拠
2014年1月28日午前9時日本海側、秋田県男鹿市北浦入道崎の畠漁港の湾内で珍しい深海魚「リュウグウノツカイ(体長3m)」が泳いでいるのが見つかった。
リュウグウノツカイは体長が10mを超えることもあるアカマンボウ科の深海魚。
平たい体は太刀魚に似ているが長く赤い背びれがあるのが特徴でこの背びれを髪の毛に見立て人魚伝説の元ともされる。
水深200mの魚が何故?深海のダイオウイカが海面に上がってくる事も似た現象で海面に「湧昇」が起きている。
冬場北西風が強く日本海がサイズアップしているような時、陸地に吹き寄せる風は海の中では深いところから水を押し上げる効果を生む。
あわせて冬場寒気が強いと海面水温も深海並みに冷やされて、深海に棲む生物には環境が似ているため生きたまま捕獲となるケースがあるのだ。
太平洋側でも南風のオンショアが強い次の日、水温が下がっているのは深海からの水が湧き上がったものだ。
海面湧昇は風が強く吹きつけた事を意味するので当然サイズアップ、さらに深海の生物が生きている程の寒気も覚悟と言える。