低気圧の泣き別れ現象

低気圧が二つある!大荒れと思いきや波が立たない肩すかし

日本列島を挟んで太平洋側と日本海側に低気圧が1つづつ現れる「二つ玉低気圧」は海山大荒れの要注意の気圧配置である。

但し二つの距離が離れすぎている時は低気圧が発達しないか或いは発達が遅れる場合がある。距離にして約千km以上離れている時は太平洋側(南側)の低気圧が北に運んだ暖かく湿った空気と日本海側(北側)の低気圧が南へ押し下げた冷たい空気が上手く混ざり合わないからそれぞれの低気圧は別々に発達する。

つまり北側の低気圧と南側の低気圧の付近に雨(雪)が降り、挟まれた地域は晴となる。これを昔の気象台の人は「泣き別れ」現象と呼んで雨の予報が外れて晴になるパターンとして知られている。

波に関して言うと、北側にある低気圧は比較的発達しやすいが影響は北日本止まりで通過後の北西風に期待しよう。南側の低気圧はコースが北東に向わない限り消滅したり停滞前線に戻ったりと弱々しいので高気圧のヘリの東風、東ウネリに期待するしか無いが移動性高気圧の東ウネリの為サイズはまとまりにくくスモールコンディション。