天気の言い伝え その3
クリスマス穏やかならば正月波あり
これは主に日本海側の話。
クリスマスや冬至の頃になるとシベリアの寒気が発達し大陸に収まらないくらいになると冬将軍となって日本に押し寄せてくる。
寒気にも波があって一定の周期で吹き出しを繰り返し寒さが厳しくなる。クリスマスの頃の寒気の吹き出しを「クリスマス寒波」と呼ぶ。
寒波がやってくるという事は冬型気圧配置に向かうという事、また暖冬で日本海の温度が高い場合などには冬型になる前に寒波の影響で日本海低気圧や南岸低気圧が発生し南風で太平洋側にもウネリをもたらす。
いずれにしろ低気圧の通過後は西高東低の冬型北風で日本海側はサイズアップは間違いない但し大荒れもあり。
クリスマスが穏やかな場合は年末年始が大荒れになりこれを「年末低気圧」と呼ぶ。クリスマス寒波と年末低気圧はセットになっていてどちらかが来る時はもう一つは来ない。
初日の出が綺麗に見えた時は前の年のクリスマスは大荒れだった事が多い。これは寒気の通過する周期がこの時期は大体10日間隔の為で一週間ではちょうど天気が真逆になるから。
クリスマスに波に乗れなければ正月があるということ。