台風の話その10
タイフーンとは台風の事ではない。「強い」台風の事
赤道より北で東経100度~180度の間で発生した強い熱帯低気圧を台風と呼ぶことになっている。
強いとは中心付近の最大風速が17.2m/s(34ノット)以上の事。但しこの「強い熱帯低気圧」の呼び名は各地でまちまちなため海外旅行に行った時は注意が必要。
簡単な呼び分け方としてインド洋にあるものはサイクロン、日本付近は台風(欧米人はタイフーンと呼ぶ)、それ以外はハリケーンとすると良いだろう。
サイクロンは台風と定義が似ており風速17m/s以上の熱低の事、しかし南半球にある場合もあってその時は台風とは逆回転の時計回り。
南太平洋やアメリカ大陸を挟んでの北太平洋と北大西洋にある熱低で33m/s(64ノット)以上の風速があればハリケーンと呼ばれこれも時計回り反時計回り両方有りうる。
規格が違うのでハリケーンは生まれた段階で既に「強い台風」と同じクラス。
欧米人の強さの決め方はアジア人よりハードルが高く、台風に似ているタイフーンも風速が33m/s(64ノット)以上からだから日本では台風としても欧米人はまだタイフーンにはしないでTS(トロピカルストーム)と呼ぶ事になっている。