台風の話その11

関数電卓があれば台風の中心気圧や最大風速が判る公式

台風の中心付近の最大風速でその台風の強さを決定する。

ではどうやって測定するのか?アメダスや測候所の真上を台風が通過すれば風向風速計を見取ることが可能。

では海上ではどうするのか・・それは衛星画像を利用するのが現代のやり方。宇宙から地球を見て実際に台風の中心付近で動いている雲の流れ方や速度から風速を測定しているのだ。

気圧が周囲より低ければ風も強まるわけだが台風の中心気圧(Pヘクトパスカル)と中心付近の最大風速(Vメートル毎秒)の間には数学的な関係がある。 P=1010-(V÷7)×(V÷7) というもの。同じく式を変形させれば V=7×√(1010-P) ということ。

この式があれば 中心付近の最大風速があれば気圧を、台風の気圧があれば最大風速を割り出せる事になる。但しルートの計算ができる関数電卓が必要。

例えば 台風の気圧が950ヘクトパスカルだった場合の中心付近の最大風速は 7×√(1010-950)=54m/sでこれは「猛烈な」台風ということになる。