台風の話その12

台風をコントロールする研究・・・いつかサーフィン出来なくなる日。

甚大な被害を与える台風やハリケーンを弱らせたり向きを変えたり出来ないものか?そんな研究の最新情報はアメリカの大気環境研究所のR.N.ホフマン氏の論文で発表された。

現在の台風やハリケーンの強さや進路予測にはコンピューター上で仮想の台風(ハリケーン)を作り、時間や条件(風や温度など)を代入して計算する方式が取られている。

ご承知のようにこれが時に大きく外れる場合がある。代入する条件が違うと初めは小さな差でも時間と共に大きな差になってしまう事がその理由の1つ(これをバタフライ効果と言う)。

バタフライ効果を逆利用するのが今回の研究で台風の初期の段階に風や気温を人的に加えると実験では進路や強さが大きく変ってきたというのだ。

風を台風に向けて吹かせるのは大変な作業なので実質的には太陽光を集めた多目的衛星からエネルギーを台風に向けて照射する事になるという。

海水面が暖かく下から暖められるから台風は発達するのでその周りの空気も全部暖めてしまえば発達は抑えられるし片側だけ暖めれば向きも変えられると言う事だ。

実用化のメドはまだだが今後打ち上げられる多目的衛星の性能には気を配りたい所。