台風の話その13
昔はもっと気圧の低い台風が多かった・・・という人が多いが実は。
台風の中心付近の気圧はどうやって測っているのか?
地上気圧の観測は各地の気象官署で行われおり、ここを台風の目が通れば計測可能。海上の場合は航行中の船や無人観測ブイからデータが送られてくる。
昔は気象庁の観測船が台風の目に突っ込んで行く方法も取られていたがあまりに危険。その後米軍の飛行機が台風の目の上から観測機器を投下する方法が一般化、但し主体は米軍なので何とか気象庁でも測る方法は無いものかと取り入れたのが今の主流「ドボラック法」で1973年にアメリカ人ドボラックにより発明された衛星画像から見た目の様子で中心気圧を決める方法。
強い台風の特徴である「目がハッキリする」「目を囲む雲の高さが一万m以上になる」「渦巻く雲の帯の幅が広い」といったものを使い過去の経験測で推測に過ぎないが精度は高い・・・とされてきた。
TBSお天気の森田さんに聞いた所、実はドボラック法が導入された1983年以降は気圧の低い台風が無くなったとの事。これって実はドボラック法で測ると気圧が高めに出てしまうのではないかと森田さんは見ている。本当だとしたら大発見。