台風の話その14

9月1日前後と9月10日前後は台風襲来の特異日

年間を通じて台風の災害を受けやすい日がある。立春(2月4日頃)から数えて二百十日(にひゃくとおか)目と二百二十日(にひやくはつか)目だ。

2月4日が立春とすれば二百十日は9月1日で二百二十日は9月11日ということになる。日本の農業ではこの時期が米の収穫にあたるため注意するようにと昔から云われているという何百年かの気象をチェックしたデータの積み重ねがその根拠となっている。

果たして実際はどうなのか?台風の発生する時期と個数は過去のデータで見るとこの30年間で7月が4.1個、8月が5.5個、9月が5.1個というベスト3という事になるので、一番発生しやすい時期はまさに8月後半から9月前半と言える。

また台風のコースだが、「暑さ寒さも彼岸(9月20日頃)まで」と言われるように暑さが無くなる頃とは夏の太平洋高気圧が無くなる頃と一致する。

このため太平洋高気圧にそれまで阻まれていた台風がどんどん日本列島に向ってくる事になる。

9月前半はちょうど夏の太平洋高気圧が弱まりだす頃でウネリをもたらすにはベストのコースになりやすい。昔の言い伝え二百十日と二百二十日を覚えよう。