台風の話その16

ハリケーンのカテゴリーと台風の強さ

すっかりおなじみとなったハリケーンの強さを表すカテゴリー。

日本もアメリカも風速で強さを分類する事は共通。台風の強さとハリケーンのカテゴリーはどう対応しているのか?風速約18m/s以上から日本では台風というが、アメリカでは33m/sからしかハリケーンと言わない。

したがって日本の基準で言えば「強い台風」ランクからしかハリケーンにならない。日本の方が早めに台風として警戒する傾向にある。

さてここから先が問題で、アメリカの風の計り方は1分平均の風速で日本は10分平均の風速である事。ちょっと考えれば解ると思うが1分平均の方が瞬間風速の近いので大きな値になり易い。つまりアメリカ式の風速表記の方が日本のそれよりも大きく派手に表され、日本式の方が小さめ控えめに表される。

アメリカ式の1分平均を日本式の10分平均に置き換えた場合、「カテゴリ-1~2」=「強い台風」、「カテゴリー3~4」=「非常に強い台風」、「カテゴリー5」=「猛烈な台風」と置き換えれば大体当っている事になる。

ちなみに風速約18m/s以下の日本では「台風」と呼ばれるクラスのものはハリケーンでなく、「トロピカルストーム」とアメリカでは呼んで、ハリケーンと言わないまでも警戒する意味も込めていわゆる愛称(例えばカトリーナ等)は命名されるので更にややこしい。