西や東ウネリが北や南向きのPまで届く時

回り込むウネリ=回折波(カイセツハ)はパワーダウンしているが形は良い。

ウネリの進行方向に構造物や防波堤、大きなものでな岬や島などがある場合、直進をさえぎられても波エネルギーが波の峰に沿う方向(進行方向に対して横方向)に輸送されて意外な所まで波が侵入する。これを波の回折現象と呼ぶ。

回り込みが起きる波の特徴は波長が長い事。例えば沖で長時間の西風が吹き長い波長の西ウネリに成長した場合、西向きのPには当然ヒットするがその近くの北や南向きのPでもワンテンポ遅れて半日から一日後ブレイクする可能性がある。

但し障害物があまりに大きい場倍や障害物が複数ある場合は回折は起きない。具体的には三陸沖でどれだけ低気圧が発達しても北海道を回りこんで日本海北部まではウネリは届かないし、東シナ海で低気圧が発達して西ウネリがどんなに成長しても朝鮮半島があるので日本海西部まではなかなかウネリは届かないなど。

伊豆、千葉、四国など岬の裏側や半島に囲まれた湘南や離島などは顕著に現れる回折波。ウネリの向きが違ってもワンテンポ待ってみるとスモールながらシェイプされた波にありつける。