環境と波 秋雨前線ができない秋

季節の変わり方が急になってきたのかもしれない。波にはよくない知らせ

温暖化は海を暖める。

暖まった海はなかなか元に戻らない。

戻らないうちに次の夏がやってくる。

これを繰り返す結果、気候変動が起きる引き金となる。

その一例が夏から秋に変わるとき。

普通は北半球の場合、北側から寒気が南下してくる。

南下したもっとも先端とそれまであった夏の空気は擦れあって摩擦が起きる。

この摩擦こそ「秋雨前線」。

この前線が南に下りきって秋本番。

前線の北側では北東風が東よりのウネリを運んでくる。

このまま温暖化が進むとどうなるか、地面(海面)付近が暖かい夏の空気で覆われ過ぎて秋の空気が入る隙間が無い状況が生まれる。

それでも寒気は上層には溜まっているので、夏が残した暖かい空気の上に寒気が流れ出す現象が起きる。

秋が北からやってくるのでなく、秋が上層からやってくるパターンだ。こうなると秋雨前線は出来ようが無い。

代わりに上層の重い冷気と下層の軽い暖気が局地的に入れ替わり、ゲリラ的に雷、突風となる。

同じ向きで長時間吹く風がサーフィンの波を産む。

突風では波がたたない!夏が長くなるぶん秋や冬が急にやってくる傾向がみられるのだ。