季節の風 真冬の風波
真冬にも南西風になる奇跡

風の向きはまず気圧配置で決まる。
気圧の高い方から低い方へ風が吹く。
高気圧から低気圧に気塊が進もうとすると邪魔をするのが地球の自転。
走る電車の中で真っ直ぐ歩けないのと同じで風も北(南)半球では右(左)に曲げられる。
北半球と南半球で低気圧の回転の向きが違う理由はこれ。
西高東低冬型気圧配置で西の高気圧から出発した風は右に曲げられて東でなく南に向かうので結果、西高東低は北風になる。
猛烈な寒気が入ると温度差が大きくなり北半球では風は「暖気を右に寒気を左に見て吹く」性質(温度風)が加わる。
寒気が北にあると赤道側は暖気だから、それだけで西風成分となる…北半球の偏西風のもとがこれ。
まとめると西高東低で吹いた北風も温度風の力が加わり西風が加わり、北西風。
更に年に一回あるかないかの強烈寒気が入ると西風の方が強くなり冬なのに太平洋側では西風(大西)が吹いてサイズアップ。
最強寒気がやって来るのは大体寒中(1月5日~2月4日頃)だからこの波を「寒土用波」と呼ぶ。
更に最後は地形の効果が加わる東日本では中部山岳地帯を回り込んだ風が西風を更に曲げて南西風になり風波すら立つ場合もある。

