季節の風 西風が残りやすいラニーニャの冬
西日本から冷え込む事を天気予報では厳冬という

南米ペルー沖の東風(貿易風)が普段より強く吹くとき、沿岸の海面水温は低くなる。
強いオフショアで深海から冷水が沿岸に湧昇するから。
普段暖かなところが冷たくなると世界中の気圧配置がずれ始め、日本付近はシベリア高気圧の寒気が流れ込みやすくなるのがラニーニャの冬。
寒気は北日本海から北海道辺りに中心を持つ渦(低圧部)となるが、この寒気を伴なった低気圧は上層由来の現象なので地上天気図に描かれにくく「冬型がキマッタ」とはよく言うが「寒冷渦がキマッタ」とは言いにくいのだ。
反時計周りの上層寒気の渦の西端では大陸から寒気がどんどん流れ込むから寒気は西回りで入ってくる。
上空5千mの寒気を日本列島に描くと鍋を真横から見た時の底のような形で西日本からすっぽり覆われるので「鍋底寒気」と呼ぶ。
空気は寒気を左に暖気を右に見て動く性質がある。
ちょうど直線の鍋底の下あたりをまっすぐ東に向かって空気は流れるのでこれつまり西風卓越。
南岸低気圧が通過したのに北寄りにならずに西風が残りやすいのはラニーニャの冬の特徴。
そんな時西日本の気温はぐっと低くなっている筈。
西風かわすか寒気が抜けるのを待つべし。

