天気予報がはずれるわけ①
梅雨前線が東西まっすぐの時は、波浪予報を信じるな
日本列島にウネリをもたらすのはまず熱帯低気圧(台風)、次に(温帯)低気圧。
ここまでは天気予報の主役だが、いわゆる梅雨前線は主役級であっても波が立ちにくい。
梅雨前線の北側で北東風、南側で南西風がぶつかり合ってバランスしており海上の梅雨前線の下をウネリが通る時に風向の逆転もありサイズダウンさせられてしまうからだ。
さらに東西にまっすぐに伸びた梅雨前線の北上南下の予測は難しい。
一晩で300km位平気で南北移動というかテレポーテーションしてしまうので熱帯低気圧や温帯低気圧のようにコンピュータで対象の特性を捕らえて計算で動きを予測する事が出来ない。
コンピュータの目に映っていない擾乱が天気を左右するわけで、それは天気予報も外れるわけだ!さて東西に伸びた梅雨前線上に小さな低気圧が出来る場合がある。
この低気圧を「メソ低気圧」と呼ぶ。
前線上に北側にちょっとだけ盛り上がってとんがった部分(専門用語で「キンク」という)がメソ低気圧の中心。
キンクが盛り上がりメソ低気圧が発生すればしめたもの!この盛り上がりこそ梅雨前線の波動となりこの波動が大きくなれば普通の温帯低気圧級に波が出る場合がある。
メソ低気圧は比較的コンピュータで予想を計算しやすいので天気予報も当たり始める。
こんな時は波の予報も信頼度がアップするのだ。