台風の話その6

梅雨の時の台風はあせらず通過後のバックスウェルに期待

梅雨明け前の台風の特徴は梅雨前線がPと台風の間に停滞していること。

梅雨前線はその北側では北東風、南では南西風がぶつかり合って低い雲(高度1500m位)を作って雨を降らせている。前線の北側は春、南側は夏と考えると当然台風は夏(南)の方からやって来るので常に梅雨前線は台風の北側にあり続ける事になる。

台風はそれだけで熱帯地方の水蒸気満載なので前線に更に暖かく湿った空気を送り込んで前線活動を活発化させ大雨を降らせ災害に結びつく「雨台風」の場合が多い。

では波はどうかといえば前線上では南ウネリと北ウネリがぶつかり合って打ち消しあいなかなかPまで届かないいわゆる前線ブロックされてしまう。おおまかな目安はPから約1千km以内に台風が来ないとウネリは入りづらく約5百km以内ではクローズしてしまうこと。

そしてもう1つのチャンスは台風の速度が約50km/h以上と速ければウネリが入りクローズまでがあっという間である代わりに通過後はあっという間に晴れ等圧線の間隔も広がり風穏やかで台風の戻り波(バックスウェル)に期待できるということ。