カツオノエボシ、その時の波は

猛毒カツオノエボシ!でも南ウネリはあるはず

春から初夏に太平洋側に押し寄せる猛毒クラゲ「カツオノエボシ」青い半透明で一見ゼリー状の出っ張りが海面に見えているのが特徴で海から出ている部分に風を受けて風下に流されて移動する。

烏帽子というカブリモノに似ているので鰹がかぶる帽子というのが名前の由来。

生まれは赤道に程近い熱帯海域なので日本の太平洋沿岸に到達するまでに長い道のりを旅してきた事になる。

まったくカツオノエボシなんて見ない年もあるがそれは全て風向きと距離、風の吹いている時間が関係する。

日本の遙か南の海からカツオノエボシがやって来る条件は、南風が長距離でかつ何日も吹き続ける気圧配置でなければならない。

何日もというのは台風の3日程度でなく一週間レベルの長時間でそれも同じ南風…まさにウネリが生まれる条件と同じ。

たとえば2010年は日本の東海上に高気圧が発達し、東日本から梅雨明けした。

この時も動かない高気圧の西側のヘリでずっと南風が吹き続け、カツオノエボシが襲来し、同時に梅雨なのに南ウネリに恵まれた。

猛毒だから見つけたら皆で声掛け合って注意したいが、南ウネリも入ってる!悪魔の誘惑。