波が出ない 猛暑

夕方の風波がない夏なんて!

最高気温が35℃を超えると猛暑日と呼ぶようになった。

暑かった夏の夕方の御褒美「風波サイズアップ」は陸の方が海よりも先に太陽光線で暖まり易いから、暖まった空気が上昇してしまう分だけ海から補填される海風が波を生む構造。

ということは猛暑になればなるほど大波が育つ…というわけではない。

猛暑になる原因の一つにチベット高気圧がある。

太平洋高気圧がハワイ方面から伸びて列島を覆い、梅雨明け。

更に中国大陸チベット方面からもチベット高気圧が伸びて来て太平洋高気圧の上に重なる時、空の一番高い所までが完全に晴れ渡る。

太陽光線を遮る雲はないので一気に猛暑へ。

この「二階建ての高気圧」の気圧配置の効果の方が圧倒的に強いと、高気圧の中心付近は下降気流で無風に近いので海風すら吹きにくい場になってしまいどんなに猛暑でも風波サイズアップしない。

猛暑の隠れた主役チベット高気圧は1万mの高さに出来る(チベットの山々の高度が高い)為、一般天気図ではわからないが抜けるような青空と猛暑がその兆候。