季節の風 白南風
白南風=「しろはえ」と読む。夕方の風波の素
梅雨が明けたあと、もしくは梅雨が明けそうな時期の南風を白南風と呼ぶ。
白のイメージどおりそこには黒々とした雨雲はない。
すがすがしい青空で光り輝くような南風だ。
おそらくシーブリーズとはこの事かと。
風が吹く原因は太陽放射。
太陽のエネルギーが地面、海面に降り注ぎ温度を上昇させるが地面と海面では圧倒的に地面の方が温度が上がるのが早い。
暖かい地面の上の空気も海面の上の空気より早く熱が伝わって暖かい空気は上昇流になる。
上昇流は暖かい陸上の方が盛んなので上昇に上がってしまった分の空気の塊の「補填」が海から流れ込む。
これが海風となって夕方のサイズアップになるのだ。
「南風」とは言うもののそれは太平洋側の話で日本海側は当然海が北側にあるので日本海側の夕方の風波は北寄りの風だから白南風とは言わない筈。
芥川龍之介の俳句「白南風の夕波高うなりにけり」…これって完全に夕方の風波サイズアップで素敵な一日の締めくくりを詠んでいる!サーファー?龍之介?