波が出ない 役にたたないチベッタンハイ

猛暑、酷暑の原因

陸地の面積が大きい北半球は圧倒的な夏の日射でまず大陸が暖められる。

特にチョモランマのあるチベット辺りは8千m級と標高が高く、考えようによっては上空に突き出した熱源とも言える。

熱源はその周りの気塊を暖めると暖気は軽いので上昇流となるので山肌付近は雲が湧いて低気圧となる…山で天気が崩れ易い理由である。

で上昇した気塊はどこへ?空にも天井がある1万m辺りが普通に空気がある限界とするなら、そこから上に上昇出来ない気塊が空の天井で溜まり始めてそこが高気圧化する…これがチベット高気圧(チベッタンハイ)。

さらに日射が強まりチベッタンハイが日本列島まで伸びて覆うようになると、下層の太平洋高気圧と重なって二重構造化して強化されるのでこの時猛暑酷暑となる。

チベッタンハイは空の高い所の高気圧なので勢力を強め始める梅雨頃はチベットで快晴となり登山アタックは毎年この時期。

山ではありがたいが、折角の夏の太平洋高気圧のヘリでもチベット高気圧に頭を押さえられて海では油照りが続き、サイズアップにつながるようなオンショアになりにくい。